私が30年前にボランティアで訪問していた地元の特別養護老人ホームは、入居されている方を非常に大切にしていました。
入居しているすべての方を得意なことで表彰するということを行っていました。
自分たちもそうですが、大人になると褒められることや、役に立ったと実感できることは少ないと感じます。「人間の4つ幸せ」という言葉はご存知でしょうか。
・人に愛されること
・人に褒められること
・人の役に立つこと
・人に必要とされること
これらの4つが人間の幸せだとおっしゃった僧侶がいらっしゃるようです。
人間は人に助けられるより、助けるほうが自分自身の存在価値を実感でき幸せを感じながら生きることができます。人間は子供を育てたり、仕事をしたりすることで、褒められたり、世の中の役に立つこと、必要とされて存在価値を感じながら生活をしています。しかし、施設で介護を受けるようになると、家族からの愛情を受けることはあっても、家族がいない方、疎遠な方は生きている意味を見出すのは困難と考える方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな施設での生活の中で、その方が得意な部分で褒められたり(表彰される)、得意なことを教えてほしいと必要とされている、役に立っていると実感できるように関わっていた、あの施設は非常に素晴らしい施設であったと今でも思います。
あれから30年以上が経ち、その頃に比べ介護保険制度は改正を重ね、施設は入居される方に合わせて多様化がすすみました。しかし、介護施設を取り巻く環境は厳しさを増し、これから更なる試練に立ち向かうことになります。抱える問題を解決し、あの時に見た心温まる介護環境の施設を増やしていきたいと考えています。
2022年からは団塊の世代が後期高齢者へと突入し、少子化の影響もあって介護職員不足は加速することが予想されます。
そのため介護を取り巻く環境は一層厳しさを増していきます。施設様と入居者様のベストマッチを実現することで、入居される方には適した環境を、施設職員様には負担なく得意な分野で活躍し、理想の介護環境の実現を応援していきたいと考えています。
厳しい介護を、明るく充実した介護へと変えていく仲間を募集しています。
弊社業務に興味のある方、一緒に働いてみたいという方、職種を問わずご連絡ください。