紹介事例

要介護2 60代男性 統合失調症、冠動脈瘤

ご家族の支援を受けながら、自宅で独居されていましたが、胸苦にて救急搬送され入院となりました。独居での生活に不安を感じたご家族様より、施設入居を検討したいとご相談がありました。冠動脈瘤については今のところ経過観察のみで治療の必要ない状況でした。精神疾患については、内服への強いこだわりがあることや、情緒が不安定になることなどがあり、精神面でのフォローができることが必要でした。経済面では生活保護であるため、対応施設であることなどの条件で施設探しをスタートさせました。また、ご家族の面会ができるよう、なるべく近いエリアで探したいとのご希望がありました。ご家族の通える範囲で、かつ精神疾患の受け入れ実績の多い施設をご紹介となりました。

介ナビPOINT見学中止をビデオ見学へと急遽変更

精神疾患の方は、受け入れ実績があるかが鍵になります。今回の事例でも、ご入居されてからのメンタル面でのフォローは非常に重要で、対応力がしっかりとあることを確認し、その後の受診等の支援内容を検討しなながらのご紹介を行いました。

冠動脈瘤については、今は定期的な受診での経過観察で問題ないとの主治医の判断がありましたが、病状悪化も予測されることから、24時間まではなくても看護師が居る施設が良いと判断しました。また、メンタル部分においても看護師が定期的にフォローできる体制がある施設の方が良いのではと考えおすすめしています。

今回は、直接面談を行い、本人様の要望を聞き、細かな情報収集と精神保健福祉士の方との数十回に上る連絡調整を行い対応しました。緊急事態宣言下だったこともあり、施設見学をキャンセルしたいとご本人からの要望がありましたが、施設の様子を見ないで決めるのは後々を考えて避けた方がよいと判断。急遽ビデオ見学という形に切り替えて対応しました。

要介護5 70代女性 脳梗塞後遺症、腎性貧血、糖尿病

有料老人ホームで生活されていましたが、家族の意向を無視し、看取りをすすめてきたり、医療ミスが繰り返されるなどの対応が入居当初から続き、入院を機に施設の住み替えを検討していると家族様より相談がありました。現在の施設を紹介したのも入院中の病院で、今回も事情を話し、違う施設への住み替えをお願いしましたが、「元の施設以上のところはない」と施設探しを断られたとのことでした。相談に来られた日に即日対応しましたが、すでに退院期限が数日後に迫っていました。状況を確認しすぐに対応できる施設の見学予約を行い、並行して老健施設へも入所の相談を行いました。コロナワクチンが未接種であったことや、輸血を頻回に行わなければならない状況で、老健施設での受け入れを断念。病状を考え、療養型病院という選択肢を家族様へご提案。受け入れ先の病院を手配し転院となりました。新たな主治医と今後についての話し合いを何度も行い、病状が安定し療養型病院へ転院となる。

介ナビPOINT老人ホームにこだわらず家族の想いに寄り添い療養型病院をご提案

ご本人は70代前半とまだお若く、「できるだけの事をしてあげたい」とご家族は看取りではなく、積極的な治療を望まれ、施設にも伝えていました。しかし、施設では病状が悪化するたびに家族の意向を無視し、看取りを強く勧めてきたそうです。

施設で対応できることには限界がありますが、治療が優先の病院と違い、あくまで生活の場です。施設の事情や考えを一方的に押し付けるのではなく、寄り添い一緒に考えることが、施設ケアでも施設探しでも同様に大切ではないかと考えています。

当初の希望は老人ホームの住み替えでしたが、腎性貧血の病状が安定せず、輸血後すぐにヘモグロビン値が下降してしまう状況でした。かかりつけ病院では輸血より効果が期待されるミルセラ(造血刺激剤)注射を施行しながらの施設退院をすすめていましたが、頻回の値確認ができない老人ホームでの生活は難しいと考え、療養型病院の提案となりました。

要介護4 80代女性 頭部外傷

最近、自宅で転倒を繰り返すようになり、転倒して骨折し入院となりました。病院での治療が終了したましたが、自宅での生活が難しくなってきていたため、老健施設へ入居し施設探しを始めることとなりました。今の年金額では有料老人ホームへの施設入居は難しいと考え、複数の特別養護老人ホームへ申し込みをしました。しかし優先度が低いとのことで1年間待っても入居できず。老健施設での生活が長期化していました。現在の予算でも入れる住宅をご紹介。今後状況に応じて生活保護も検討できるよう調整。住んでいたエリアよりは離れてしまいましたが、新築の施設で看護師対応もある施設への入居となりました。

介ナビPOINTトイレ・洗面完備の新築施設

自宅では持ち家などで家賃がかからなかったり、家族様と同居のため生活費が抑えられて生活できます。しかし、施設入居となると別世帯の単身扱いとなるため、生活費が高くなりがちです。また、比較的入居費用が抑えられる特別養護老人ホームは、入居待ちで入居に半年以上かかるのが普通で、優先度が低いといつまでも呼ばれないということに陥ります。有料老人ホームは近年急速に数を伸ばしていますが、充実したケアを受けられる施設は月々20万円前後のところも多いのが現状です。生活保護対応や同等の条件での入居はまだまだ限られています。そんな困ったという時に頼りになる施設をご紹介いたします。

要介護2 80代女性 外傷性クモ膜下出血、急性硬膜下血腫、眩暈症

以前は経費老人ホームで自立して生活されていました。徐々にADLが低下し、見守りが必要な状況となったため一旦老健施設へ入居し転居先を探すことに。高齢者住宅の申し込みをしたが、老健施設入居後も転倒。眩暈による転倒リスクが高い状態のため、より見守りが充実している施設を探すこととなり、弊社相談となる。

介ナビPOINTトイレ・洗面完備の新築施設

眩暈症による転倒リスクの高い方は意外といらっしゃいます。高齢者の転倒は骨折や頭部外傷のリスクが高く、特に眩暈での転倒は、とっさに何かに掴まるなどができない場合が多く、転倒時に重症化しやすいのが特徴です。

眩暈症の原因の一つは自律神経のコントロールに不調をきたすことでの血圧変動などと言われています。転倒リスクが高いからと行動を制限してしまうと足腰が弱り、余計に転倒しやすくなります。心身の状態をしっかりと把握し、転倒を予防しながら生活するためには、看護師の健康管理や関わりが重要だと考え、看護師がいる施設をご紹介しました。

その他、人工透析、インスリン治療をしている糖尿病の方、24時間点滴(CVポート増設)、人工肛門(ストマ)、抗がん剤治療中の末期がんの方などの医療ニーズのある方、認知症、抑うつ、統合失調症などの精神疾患の方などの住宅探しが難しい方の支援実績があります

※ご紹介事例は依頼者様の許可を得て掲載させて頂いております。